2015年11月2日月曜日

「トンイ」についてのあれこれ





ハン・ヒョジュのニュースに便乗して、「トンイ」に関するあれこれを。

NHKで「トンイ」が放映された時に乗り損ねてしまった私は、遅ればせながら、チャンネル銀河での再放送にハマッています。

まだ終わってないけど、面白いドラマでした。

17世紀後半の李氏朝鮮の宮廷を舞台に、幼い頃、父と兄を冤罪で殺されたトンイが、宮廷に入り、最底辺の奴卑から第19代国王粛宗の側室に、さらに産んだ子供が第21代国王、英祖になり「王の母」になる、という一種のシンデレラ・ストーリー。

それに宮廷内の熾烈な権力抗争、敵が仕掛ける陰謀を解明するときの推理小説的なおもしろさが加わって、なかなかエキサイティングなエンターテインメント時代劇になっていました。




権力の毒に染まらず、あくまでおのれの正義を貫くトンイが魅力的だったのはもちろんですが、宿敵のオクチョンも捨てがたい魅力がありました。イ・ソヨンという若い頃の若村麻由美に似た女優が演じているのですが、なかなかしびれる悪女ッぷりで、密かにファンでしたw

王の側室で、陰謀により王妃を廃位に追い込み、自分が王妃に取って代った女で、正式には禧嬪張氏。「朝鮮三大悪女」の1人として知られています。

最初は、王の寵愛を受け、美しく聡明で正義感もある魅力的な女性として登場するのですが、陰惨な権力抗争の中で悪魔に魂を売り、女マイケル・コルレオーネのような悪女に変貌してゆく。

トンイとの対立が鮮明になった頃、オクチョンは、こんな不気味な政治哲学を披露します。

「許しは……力なき者が力ある者に請うのだ。罪の有無は関係ない。生き残るにはそうするしかないのだ」

「力のある者が何食わぬ顔で弱い者を虐げる理由は何だと思う? それが力というもの、権力というものだからだ」

現代の韓国における政治思想にもこのオクチョンの考えは脈々と流れているような気がしないでもありません。

慰安婦問題や強制労働の問題の一連の流れを見ていると、事の善し悪しや、事実か否かではなく、パワーゲームの中でわが意思を日本に強要できれば何でもかまわない、と考えているんじゃないか、と疑いたくなる時があります。

徹底的に元、明、清などの中国王朝に虐げられ、日本からは併合によって実質的な植民地支配の屈辱をなめさせられ、常に理不尽な要求を呑まされてきた歴史から生まれてた思想かもしれません。

話が大きくそれてしまいました。



土曜放送分では、トンイを繰り返し殺そうとしたオクチョンが王の賜薬により処刑される件が描かれました。自分の息子の安泰を泣きながら、かき口説くように頼んだ相手がトンイだったというのが何とも憐れでした。

残すはあと4回。トンイと息子のヨニングン(後の英祖)を追い落とそうとするチャン・ムヨル一派との戦いがたぶん最後の山になるのでしょう。

楽しみです。

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トンイの話でもう一つ。



オクチョンの母親ユン氏の侍女が地味だけど、ちょっと気になる美女でした。ユン氏が登場するたびに、映るので結構な頻度で登場したのですが、セリフはほとんどなかった。でも、毎回、気になっていました。

物語ではその末路は描かれなかったけど、ユン氏も処刑されたので悲惨な運命をたどったんだろうなぁ……

演じているのはチェ・イェジンっていう女優なのですが、こちらもあまり情報がない。

トンイ終了後にチャンネル銀河で放映される「イ・サン」にもサン付きの尚宮として登場するらしいので、こちらも密かに楽しみです。





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