2016年9月2日金曜日

ダンスカンパニーDAZZLEの新作「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」の記者会見



ハイレベルなダンスと物語を融合させた独特なステージで注目されているダンスカンパニーDAZZLE。

今年で結成20年で、記念公演として新作「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」を上演する。その記者会見が昨日、都内で行われ、それを見てきました。

最初に、小さなステージで新作の抜粋として十数分間のパフォーマンスが行われた。これまでDAZZLEのパフォーマンスは、DVDやスクリーンで見たことはあったが、生で見るのは初めて。完璧に息の合ったダンスはやはりさすがです。

その後DAZZLEメンバーが、新作と結成20周年の思いと今後の抱負を語った。主催の長谷川達也をはじめメンバー全員が、グループの表現と可能性に絶対の自信を持っていることが言葉の端々に現れていたのが印象的でした。

新作は、環境破壊の末に水が希少になった近未来が舞台で、残る水を求めて争う人類を見つめる「人魚」の物語らしい。物語は観客の2回の選択によって複数に分岐するそうだ。

DAZZLEのステージはダークな世界設定が多く、私はその動機に興味を持っていました。記者会見で長谷川は、残酷な表現などで逆に平穏な日常の大切さに気がついてくれれば、という意味の発言をしていて、「なるほど、そうだったのか」と納得しました。

彼らのステージの素晴らしさは、もちろんダンス・パフォーマンスですが、音楽がまたいいんですよね。以前から担当しているのは林ゆうき。元新体操の選手で、ドラマ「あさが来た」「リーガルハイ」シリーズ、映画「ONE PIECE FILM GOLD」などで知られる人気作曲家です。

林も途中から記者会見に登場、制作裏話などを披露してくれた。印象的だったのが、長谷川の頭の中で、物語のひとコマひとコマに流れる音楽のイメージが鮮明に、完璧に出来上がっているという指摘。それを形にしていくのが自分の仕事で「修行のようだけど、達成感がある」と語っていました。

新作、見るのが楽しみだ。公演は10月14日から。詳細はこちらを。
http://www.dazzle-net.jp/news32.html

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