2013年7月25日木曜日

レイプの犠牲になったノルウェー人女性が、飲酒と姦淫の罪で禁固1年4カ月に……アラブ首長国連邦




アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、ノルウェー人女性が強姦被害を当局に届け出たところ、飲酒と姦淫の容疑で逆に収監されたことが明らかになった。

女性はインテリアデザイナーのマルテ・デボラ・ダレルブさん(24)。今年3月、男性同僚とカクテルを飲んだ後、ホテルの自分の部屋を探してほしいと頼んだところ、男が宿泊していた部屋に連れて行かれ暴行された。

ダレルブさんは警察に行き、強姦されたことを訴えたところ、なんの説明もないまま4日間、留置所に身柄を拘束され、飲酒と姦淫の罪で訴追されてしまった。そしてドバイの裁判所は17日、ダレルブさんに対し姦通罪や飲酒などの罪で禁錮1年4月の有罪判決を下したのだ。

いくらイスラム法の下では、飲酒も結婚相手以外とのセックスも重罪とは言え、この判決はひどい、とノルウェーを初めとする西欧各国から非難が殺到。国際関係と観光への悪影響を懸念したドバイ当局は21日、ダレルブさんの全ての罪を恩赦した。



写真は24日、ノルウェーのサンネフヨル・トルプ空港に到着、安堵の涙を流すダレルブさん。

国や共同体によって性的な規制やアルコールや大麻に対する規制は大きく異なる。西欧の基準をイスラム教国に押しつけるのは間違っているが、イスラム法が女性に対してあまりに不平等で、権利を著しく損なっているのは確か。ダレルブさん事件は、UAEの国内にも大きな波紋を起こしている。



情報ソース
Dubai rape victim Marte Dalelv returns home, tells media she 'acted stupidly' by withdrawing rape report

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