2015年3月17日火曜日

テレビ番組の独り言が決め手!? 米大富豪ロバート・ダースト、殺人容疑で逮捕



米国で、ドキュメンタリー番組がきっかけで、大富豪が殺人容疑で逮捕され、大騒ぎになっている。

米FBIは14日、米ニューオリンズのホテルで、ニューヨーク・タイムズ・スクエアなどの建設に携わった米不動産王故セイモア・ダースト氏の御曹司で大富豪のロバート・ダースト容疑者(71)を殺人容疑で逮捕した。

ダーストには3つの事件への関与が疑われている。

1) 82年にニューヨークの自宅から失踪した妻キャサリン・ダーストさん
2) 00年にビバリーヒルズで射殺された犯罪小説家で妻の失踪の真相を知っていたとみられるスーザン・バーマンさん
3) そして01年に射殺されたテキサス州在住の男性モリス・ブラックさん(71=当時)の事件。

今回の逮捕は、バーマンさん殺害事件に関する容疑だ。

今回の逮捕のきっかけとなったのは、米ケーブルテレビ局HBOが制作したダーストに関するドキュメンタリー番組「The Jinx: The Life and Deaths of Robert Durst」(全6回)。

同番組にはバーストも出演して、逮捕翌日の15日に放送された最終回では、マイクを着けたままトイレに行ったバーストが「もちろん3人とも私が殺したんだよ」と漏らした音声が放送されたのだ。米テレビはこの音声を繰り返し放映している。

また同番組では、バーマンさん殺害事件で、彼女の自宅に遺体があることを警察に告げる匿名の手書きの手紙もクローズアップされた。この情報は犯人しか知りえないもの。この手紙の筆跡が、ダーストのものと酷似していたことに加え、「Beverly Hills」を「Beverely Hills」と綴りを間違えていることも共通していた。

ダーストはバーマンさん事件の後、テキサス州に転居。01年、隣に家に住んでいたブラックさんを射殺し、遺体を切り刻んで海に遺棄したとして起訴されたが、12年5月、証拠不十分で無罪になっていた。妻とバーマンさんの事件に関する当局の追及を逃れるために、ブラックさんに成りすますことが目的だったとみられている。

またキャサリンさん失踪事件は、ライアン・ゴズリング、キスステン・ダンスト主演で「幸せの行方」という作品に映画化された。

情報ソース
http://www.nytimes.com/2015/03/17/nyregion/robert-durst-to-face-murder-charges-in-los-angeles.html

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