米オハイオ州のシンシナチ動物園で28日、職員が極めて希少なゴリラを射殺せざるを得なくなる悲しい事件が起きた。
来園していた4歳の男の子が、体重400㌔もあるニシローランドゴリラ「ハランベ」が飼育されている囲い地に、手すりをすり抜けて落ちてしまった。
ハランベは男の子に近づき、引っ張ったという。職員たちによると、ハランベは決して男に危害を加えようとはしていなかった。しかし極めて力の強い動物で、はずみで男の子を傷つけてしまう恐れがあった。麻酔銃を使うことも考えたが、麻痺するまでに時間がかかるため、やむなく射殺したという。
少年は転落した際にけがをしたが、命には別条はなく病院に搬送され、手当てを受けた。
事件の衝撃は全米に広がっていて、今回のようなケースで、保護者の責任を問うことができるよう法整備をすべきだとの声が上がっている。
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